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ラブコメディでハッピーエンド

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ラブストーリーもいろいろあるけど、ちょっと切ない終わり方をするほうが世間の受けはいい気がします。最後に結ばれてハッピーってのは当たり前過ぎるんでしょうかね~。でもラブコメディの場合は恋愛過程のドタバタが激しければ激しいほどハッピーエンドが生かされるのでアリ!てなわけでハッピーエンドなラブコメディをチョイス!正直女優の好みで選びましたけどそれがなにか~?

『ギリーは首ったけ』…「ものすごいハッピーエンド」チョイス!

「ファレリー兄弟絡みである」「ラブコメディである」このふたつの要素によってつけられた邦題ゆえに、「バッタもん」と思われ続ける運命を辿ることになった不幸な映画です。ワタクシは“本家”『メリーに首ったけ』よりこちらの方が好きです。なぜならキャメロン・ディアスよりヘザー・グラハムの方が好みだからです(笑)。ホントに可愛いんだもん。(本作でファレリー兄弟は製作。『メリー…』では監督。ついでに言うとDVDのパッケージまでそっくりなのが痛々しい)『メリーに首ったけ』同様ブラックでお下品なネタ満載。それに編集の粗さもマイナスポイント。でも主人公の不器用過ぎる愛にはついつい応援したくなります。そりゃ、これでバッドエンドじゃいたたまれないよ。これで邦題がもうちょっとよければホントにハッピーなんだけどねえ。


<作品データ>
監督:J・B・ロジャース/製作:ボビー&ピーター・ファレリー/出演:ヘザー・グラハム、クリス・クライン、オーランド・ジョーンズ、サリー・フィールド、リチャード・ジェンキンス他/2001年/アメリカ映画


ギリーは首ったけ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006-03-10


『天使とデート』…「ものスゴいハッピーエンド」チョイス!

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“妖精”エマニュエル・ベアール全盛期ハリウッド進出映画。ストーリーはホントにどうってことないドタバタですが、それにしたってべアール可愛すぎます。迎え撃つはハリウッド・アイドル、フィーピー・ケイツがかたき役になってます。フィーピー目当てで観に行った人は怒ったはず。本人もやけくそみたいに暴れています。それがまた可笑しいんだけど。「天使役をやるならこのくらい浮世離れしてキレイな女優使えよな」っていう監督のほくそ笑みが聞こえてきそうな映画ですが、それも納得のべアール様でございますよ!最後はちょっとイキな感じに終わってます。


<作品データ>
監督:トム・マクローリン/出演:エマニュエル・べアール、フィービー・ケイツ、トム・マクローリン他/1987年/アメリカ映画


天使とデート
ビデオメーカー
発売日:2005-06-24


SF映画が表現する神秘的世界でハッピーエンド

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SF映画の中にももちろんハッピーエンドはあります。なきゃ困ります。その中でもちょっとお間抜けだけどクセになる、そんな映画2本をご紹介。宇宙に行っても深海に潜っても、結末がこんな感じだといいね~。

『トータル・リコール』…「ものすごいハッピーエンド」チョイス

ソコハカとなくB級感が漂うな~と思ったらバーホーベン監督…ああ、やっぱり。でもそこがなかなか雰囲気があって好きな映画です。映像の妙ちくりんなこだわりっぷりも楽しい。個人的には宇宙船に乗るときのレントゲンみたいなのを通るシーンが好き。今観るとショボいシーンもあったりするんだけど、そこはご愛嬌ですよ!そして何もよりも主演がシュワちゃん。こういう人が主演だと絶対に死なないから安心して観ていられます。あと、『氷の微笑』で大ブレイクする2年ほど前のシャロン・ストーンも出ています。とってもキレイ。話の展開がかなり複雑なのは評価が、別れるところかも知れませんが、バーホーベン監督の最新作『ブラックブック』も公開される今、観ていて損はないですよ~。


<作品データ>
監督:ポール・バーホーベン/原作:フィリップ・K・ディック/出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、レイチェル・ティコティン、シャロン・ストーン、ロニー・コックス、マイケル・アイアンサイド/1990年/アメリカ映画


トータル・リコール
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004-11-25


『アビス』…「ものスゴいハッピーエンド」チョイス!

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ジェームズ・キャメロンが『タイタニック』の8年前に撮った深海パニックSF映画です。本作は、『ザ・デプス』『リバイアサン』『スフィア』あたりとごっちゃになる人多数ですが、エンディングの衝撃度の高さで本作が強く記憶に残るでしょう。ストーリーの核となる夫婦愛に泣けます。そしてさまざな危機を乗り越えて感動のエンディング…と思ったら、奇想天外な終わり方でハッピーエンド!うーん、ワタクシが腰が抜けて、目をこすりました。そう来たか??となんだかスットンキョウな感じですが、とにかくハッピーなんでまあいいか!!深海の映像描写はキャメロン監督らしくメッチャ凝ってます。巨大クラゲのシーンとかスゴい!息が詰まりますよ。撮影大変だっただろうなあ。海で溺れた経験のある人は観ない方がいいかも??


<作品データ>
監督:ジェームズ・キャメロン/出演:エド・ハリス、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、マイケル・ビーン、レオ・バーメスター、トッド・グラフ他/1989年/アメリカ映画


アビス完全版
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2007-02-16


アメリカンドリームな能天気ムービーでハッピーエンド!

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究極のハッピーエンドといえばやっぱりアメリカンドリームものでしょう。貧富も人種も学歴もなんのその。「頑張った人は報われる」という強い信念のもと、勝ち取る栄光は、観る者を無責任に勇気づけてくれる!そんなアメリカンドリームな映画を2本チョイース!!

『ロッキー』…「ものスゴいハッピーエンド」チョイス!

最終章『ロッキー・ザ・ファイナル』も封切られるシリーズの原点。それが『ロッキー』。「ダメ男」が「惚れた女」に「一念発起」。これがこの映画の全てなんだけど、これほどまでに単純でわかりやすいと逆に清々しい。でもスタローン自身が書いたシナリオは意外に丁寧で、自分もイタリア移民でパッとしない生活をしていたスタローンと重ね合わせて、「這い上がるんだ」という熱いメッセージが読み取れます。そしてビル・コンティの素晴らしい音楽との出会いが、この映画を、そしてスタローンをアメリカンドリームへと導くのです。観終わったあとの爽快感と言ったらないから!


<作品データ>
監督:ジョン・G・アビルドセン/脚本:シルベスタ・スタローン/出演;シルベスタ・スタローン、バート・ヤング、カール・ウェザース、ジョー・スピネル、バージェス・メレディス、タリス・シャイア/1976年/アメリカ映画/119分


ロッキー DTSコレクターズBOX
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2007-04-06


『25年目のキス』…「ものスゴいハッピーエンド」チョイス

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恋愛におけるアメリカンドリーム?学生時代ブスッ子だった主人公が、少女漫画みたいなシンデレラストーリーを展開。ラストなんてもうベタベタ過ぎてこっ恥ずかしくなるんだけど、まあハッピーエンドってこういうもんでしょ。ドリュー・バリモアが可愛さ全開で、ドラッグに溺れていた10代から立ち直って今ここに!みたいな感じもハッピーエンドに花を添えているワケです。ハッピーエンドものってのは安心して観ていられるからよいですね~。


<作品データ>
監督:ラジャ・ゴスネル/出演:ドリュー・バリモア、デヴィッド・アークエット、ミッシェル・バルタン、リリー・ソビエスキー、ジョン・C・ライリー他/1999年/アメリカ映画/107分


25年目のキス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2007-01-26


主演男優賞:フォレスト・ウィッテカー チョイス

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鶴瓶師匠に似ていると以前から評判のフォレスト・ウィッテカーさんが念願のアカデミー賞主演男優賞に選ばれました!なごみ系キャラが得意だった彼が『ラストキング・オブ・スコットランド』ではかなりハードな役作りに挑んで、そこを評価された模様。といってもまだ日本では未公開。はやく観たいですね~。そこで新作公開を待つ間にフォレスト・ウィッテカーの過去の作品を紐解いてみよう~というわけです。レッツ・ゴー!!

『グッドモーニング・ベトナム』フォレスト・ウィッテカー…アカデミー賞受賞者つながり作品チョイス

ワタクシが初めてフォレスト・ウィッテカーさんと出会ったのがこの作品。ロビン・ウィリアムス扮する米軍放送DJが戦地ベトナムに赴きひたすら暴走する中で、おろおろしながらも友情を育んで行く現地軍人という役柄。なんとも頼りなさげで、だけど愛嬌のある顔で、派手ではないが印象に残る演技をしていました。「鶴瓶に似ている」とよく言われますが、そのあたりも日本人に親近感を抱かせる由縁でございましょう。その後の「ちょっとトホホなお人好し」街道快進撃の原点とも言える作品です。ま、観るとロビンの超ハイテンション演技に圧倒されちゃうけどね。


<作品データ>
監督:バリー・レビンソン/出演:ロビン・ウィリアムス、フォレスト・ウィッテカー、J・T・ウォルシュ、ブルーノ・カービイ、リチャード・エドソン他/1987年/アメリカ映画


グッドモーニング,ベトナム
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2006-01-25


『ゴースト・ドッグ』フォレスト・ウィッテカー…アカデミー賞受賞者つながり作品チョイス

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フォレスト・ウィッテカーから一番遠い役柄を考えてみると「クールでストイックな殺し屋」あたりが思いつくんじゃないかと思うけど…ええっ!やっちゃってるよそれを!!というのが本作品。ところがそれがなかなかハマってるんだよね。黒人の殺し屋が武士道を愛するという設定がなんともジャームッシュらしくて微笑ましいんだが、それをウィッテカーがやるんだからなおさら微笑ましい。さらにその武士道もちょっと勘違いしているんじゃないか?って節があるところがまたさらに微笑ましい。わざと?それにしても、この殺し屋の雰囲気は他の役者さんには出せないだろうなあ。アクションもしっかりこなしているし。まさにキャスティングの妙でございます。


<作品データ>
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ/出演:フォレスト・ウィッテカー、ジョン・トーメイ、クリフ・ゴーマン、ヘンリー・シルヴァ、イザーク・ド・パンコレ他/1999年/ドイツ・アメリカ・フランス映画


ゴースト・ドッグ
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2006-07-21


ガンバレ、レオ様(死語?)!レオナルド・ディカプリオ チョイス

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先週は無冠の帝王・監督編ってことでマーティン・スコセッシをチョイスしましたが、今回はそのスコセッシ監督と最近コンビを組んでいるレオナルド・ディカプリオ。彼もまたオスカーにノミネートされながら、受賞したことがないのです。紅顔の美少年として「レオ様~!」と騒がれてからはや幾年。彼ももう33歳。そろそろ「オスカー俳優」と言われたいはず!現在公開中の『ディパーテッド』はそのチャンス!?ってなわけでガンバレ・レオ様チョイ~ス!!

『ギルバート・グレイプ』… ガンバレ、レオ様(死語?)!レオナルド・ディカプリオ チョイス

個人的にはエキセントリックな役よりも普通の人を演じる方が難しいと考えているんですが、それを差し引いてもこの映画のディカプリオはスゴいと思う。知的障害者の役をあの歳で完璧に演じられるなんて、普通思いもよらないでしょう。「なにかをしているとき」でなく「なにもしていないときの演技」に注目!この映画での演技によって彼はアカデミー賞に初ノミネートされるわけですが、一方で、現在は海賊のカリスマ船長(笑)など、突飛な役が多いジョニー・デップが普通の青年を好演(しかも主役)したのに、ノミネートすらされなかったのは、その後のふたりの演技の方向性を暗示しているのかな~。


<作品データ>
監督:ラッセ・ハルストレム/出演:ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、メアリー・スティーンバージェン、レオナルド・ディカプリオ、ローラン・ハリントン他/1993年/117分


ギルバート・グレイプ
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2002-02-22


『タイタニック』…ガンバレ、レオ様(死語?)!レオナルド・ディカプリオ チョイス

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とりあえず話のタネに一度は観とけ!って映画ですね、ハイ。賛否両論ありますが、やはりエンタテインメントとしてはよく出来ています。なにしろジェームズ・キャメロンの映像へのこだわりといったら(大画面で観てね)!そんな中レオ様はフツーの青年を情熱的に好演。この映画に涙した人の大方が二の腕の太い生き残り姉さん=ケイト・ウィンスレットより、極寒の海の底へ沈んで行くレオ様に涙したわけで。そんな熱演もむなしく、『タイタニック』では男優賞にノミネートすらされなかったレオ様。美少年ぶりはこの頃が一番光っていると思うんですけどね~。


<作品データ>
監督:ジェームズ・キャメロン/出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン、キャシー・ベイツ、ビル・パクストン、グロリア・スチュアート、フランシス・フィッシャー、バーナード・ヒル他/1997年/アメリカ映画


タイタニック アルティメット・エディション
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006-01-07


ガンバレ!無冠の帝王。マーティン・スコセッシ監督チョイス

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現在上映中の『ディパーテッド』で、初のアカデミー賞受賞となるか!?と大注目のマーティン・スコセッシ監督。今回の賞取りの行方を占う上でも、彼の過去の作品をチェックしておくのは、とっても大事なことなんでないかい?ってなわけでスコセッシ監督作品チョイ~ス!

キング・オブ・コメディ…ガンバレ!無冠の帝王。マーティン・スコセッシ監督チョイス

スコセッシ+デ・ニーロの黄金タッグによる初期の作品。先に言っておきますけど、コメディ映画じゃありません。むしろ笑えない、というか怖い…。これはまさにデ・ニーロを主役に据えたから撮り得た作品だし、スコセッシだから撮れた作品と言えます。コメディアンになりたくて、脚光を浴びたくて、常軌を逸した行動に走る主人公は『タクシードライバー』や『ケープ・フィアー』にも通じて、かなり過剰なんだけど、その過剰さがオスカーを狙って(かどうか知らんが)大作を撮り続けるスコセッシ監督に少し重なるものがあったり…。で、この映画は主人公が成功してテレビで拍手喝采を受けているシーンで終わる訳ですが、それが現実なのか、主人公の妄想だったのか、ワタクシには判りませんでした。今年のオスカー受賞はいったい現実となるのかどうか…それもワタクシにはわからないのです…!


<作品データ>
監督:マーティン・スコセッシ/出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェリー・ルイス、ダイアン・アボット、サンドラ・バーンハード、トニー・ランドール 他/1983年/アメリカ映画/109分


キング・オブ・コメディ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006-08-18


カジノ…ガンバレ!無冠の帝王。マーティン・スコセッシ監督チョイス

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スコセッシの大作志向が如実に現れているのではないか?と思われるのがこの作品。出演者の演技が皆スゴい!これはやはり監督の演出のタマモノでしょう。デ・ニーロ、ジョー・ペシかっこいい!!しかし注目すべきはシャロン・ストーン。この映画の彼女は、それまでの“色物”的評価を払拭する怪演で観る者を圧倒。観終わった後彼女の演技しか印象に残らないんじゃないかというくらいです。そうした素晴らしい出演者たちの熱演にあって、ストーリーは少し一本調子な感あり。というかストーリーに対して時間が長いのではないか?これもスコセッシ監督の特徴なのか。他の映画でも感じるんだけど。それをクールと受け取れるかどうかで、監督への評価は変わってきます。まあ、とにかくシャロンお姉さまを観てみて下さいよ!


<作品データ>
監督:マーティン・スコセッシ/出演:ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ジェームズ・ウッズ、アラン・キング、ケヴィン・ポラック他/1995年/アメリカ映画/178分


カジノ 10th アニバーサリー
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2006-11-30


『ニライカナイからの手紙』…今年は彼女だッ。蒼井優チョイス!

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2006年は『フラガール』での名演技が注目され、21歳にしてすでに「日本映画になくてはならない存在」となりつつある蒼井優ちゃん。ワタクシが彼女にピンッと来たのはテレビドラマ『タイガー&ドラゴン』でした。なんというか「クラスの中で美人順位は真ん中ぐらいなんだけど存在感があって気になる女の子」という感じがとてもよくて。そんな優ちゃんの活躍。今年も目が離せないんですよ!

『ニライカナイからの手紙』…今年は彼女だッ。蒼井優チョイス!

蒼井優の8割は儚さで出来ている。気の強い女の子の役をやっていても、ふと見せる表情、佇まいの中に、儚さが充満している。そこに立っていても次の瞬間には消えてしまうのではないかというような、所在なげな雰囲気がある。この映画では沖縄から出て来て、カメラマンとしての修行に明け暮れる少女を演じているが、彼女はスクリーンの中で身の置き場に困っているような儚さを醸し出す。それが役柄の、地方から出て来た不安、青春期特有の不安定さにシンクロする。だが同時に芯のぶれない強さ、ふてぶてしさも持ち合わせているので、その絶妙なバランス感覚が、観る者を引きつけて離さない。そう、残りの2割が芯の強さね。そしてときどき見せるフワッと一瞬にして花が先ほころぶような笑顔。これに男は参ってしまうんだなあ。


<作品データ>
監督:熊澤尚人/出演:蒼井優、平良進、南果歩、金井勇太、前田吟、斉藤歩 他/2005年/日本映画/113分


ニライカナイからの手紙
ポニーキャニオン
発売日:2006-01-24


『花とアリス』…今年は彼女だッ。蒼井優チョイス!

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蒼井優の持つ儚さは、ときにメルヘンチックな世界へと我々を誘う。少女漫画をそのまま映画にしたようなこの作品にこそ、蒼井優はその魅力を存分に発揮する。『ハチミツとクローバー』での優ちゃんもそうであったが、少女漫画ワールドのイノセントな住人役に彼女はぴったりと1ミリもブレることなくハマり切る。しかもメルヘン世界の住人であり続けながらも、しっかりとしたリアリティを観る者に感じさせる。この映画を観ると“普通”でありながらとんでもない“個性”を発揮し続ける蒼井優のスゴさを感じずにはいられないのです。


<作品データ>
監督:岩井俊二/出演:鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛、平泉成、阪本真、木村多江、大沢たかお 他/2004年/日本映画/135分


花とアリス 特別版
アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2004-10-08


『明日の記憶』…日本発ハリウッド俳優渡辺謙チョイス!

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もはや知らない人はいない、泣く子も黙る和製ハリウッドスター、KEN WATANABE。日本映画の中でもキッチリといい仕事しています。そんな渡辺謙さんの過去の作品をひも解いて、日本映画の明日を占うもよし、今後のますますの活躍を期待するもよし。ってな感じの2作品をチョイスしてみましたよ!

『明日の記憶』…日本発ハリウッド俳優渡辺謙チョイス!

こういう映画は評価が難しい。実際にアルツハイマー症で苦しんでいる人がいるわけだし、「現実と比べて…」という目線で観てしまいがちだからだ。でも映画はあくまでも「映画」であるべきだし、ドキュメンタリー映画じゃない限り、現実をただなぞればいいというものではない。その点でこの映画は適度にドラマ性を持たせながら、非現実的なほどには美化せず、されども目をそむけたくなるほどの悲惨さは排除し、観る者に「現実」への橋渡し的役割を見事に果たしている。そうして渡辺謙の演技は映画の中で、圧倒的な説得力を生み出している。もちろん樋口可南子や、他の俳優の演技も素晴らしい。フィクションではあるが、アルツハイマー症という題材に、製作者、役者の全てが真摯に取り組もうとしているのがわかる佳作です。監督は『トリック』シリーズの堤幸彦。これが意外。器用な方なんですね~。


<作品データ>
監督:堤幸彦/出演:渡辺謙、樋口可南子、吹石一恵、大滝秀治、及川光博、香川照之、渡辺えり子 他/2006年/日本映画



『ラヂオの時間』…日本発ハリウッド俳優渡辺謙チョイス!

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いまや“世界の謙さん”ですが、日本映画の中から作品を選ぼうと思うと、意外に母数が少ないということを今回発見。そんな中、いつも眉間にシワを寄せている印象の強い謙さんが、違う一面を見せているがこの作品(注・主演ではありません)。三谷幸喜は「この人にその役をやらせるか!?でもハマってるじゃん!」という演出がとても上手な監督さんですが、この映画でも謙さんはノビノビと弾けて演技しています。本人も演じていて楽しかっただろうなあ。こういう謙さんをもっと観たい気がします。ウッディ・アレンの作品に出てみるとか?映画自体はいわゆるシチュエーション・コメディでほとんどがラジオ局のシーンのみ。なおかつけっこうシュールなので、大スクリーン的タイナミックさには欠けますが、最初から最後までクスクスと笑い続けることの出来る作品です。


<作品データ>
監督:三谷幸喜/出演:唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦、戸田恵子、井上順、モロ諸岡、藤村俊二、渡辺謙 他/1997年/日本映画



『隠し剣 鬼の爪』・・・『武士の一分』を観る前にチョイス!

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木村拓哉主演ということで話題の『武士の一分』。もちろん山田洋次+藤沢周平三部作の最終章ということも忘れてはなりませぬ。というわけで、“武士”を描いた二作品をチョイス。華麗なる剣さばきでバッサバッサと悪い奴らを切り倒す、なんていうテレビの時代劇にはない、“人間”としての武士を描いた2作品です。

『隠し剣 鬼の爪』・・・『武士の一分』を観る前にチョイス

山田洋次+藤沢周平コンビ第一作『たそがれ清兵衛』に続く第二作。一作目の大ヒットに比べて影が薄い気がするんですが、それはまあ仕方がないこと。ストーリーの流れも大筋で似ているので。でもこちらの作品のほうがどこかほのぼのとしていて、力が抜けていて安心して観られるような気がします。それは主演の永瀬正敏、そして松たか子という派手ではないけど安定した役者チョイスのせいが大きいかも。ふたりともスターでありながらどこか小市民的な雰囲気が漂っているでしょ。そういう感じが作品にも如実に反映されていて、大作っぽさには欠けるけど親しみやすい作品に仕上がっています。そして肝心の“隠し剣”。これも地味!だけどこういうの好きなんだな~。


<作品データ>
監督:山田洋次/出演:永瀬正敏、松たか子、吉岡秀隆、小澤征悦、田畑智子、神戸浩、近藤公園、北山雅康、笹野高史、高島礼子、小林稔侍 他/2004年/日本映画/131分



『壬生義士伝』・・・『武士の一分』を観る前にチョイス!

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幕末の京都に暗躍した新撰組と言えば、泣く子も黙ると恐れられた存在でしたが、その中にあって、ひときわ“小市民ぶり”を発揮していたのが、この映画の主人公、吉村貫一郎。なにしろ剣の腕は立つけれども、貧しい暮らしをしている故郷の家族に送金するために、銭の亡者のようになって、最後は命乞いかよ!でも“武士”とはいっても所詮は人間。家族もいれば命も惜しい。でもそこにひとつの信念のようなものがあって、貫一郎さんはそれを貫くために生きようとするのです。原作は浅田次郎なので「お涙ちょうだい」的要素が鼻につく所もありますよ。ありますが、観といて損はない作品です。新撰組ファンも是非!


<作品データ>
監督:滝田洋二郎/出演:中井貴一、三宅裕司、夏川結衣、塩見三省、堺雅人、野村祐人、斉藤歩 他/2003年/日本映画/137分



『25年目のキス』・・・『デート・ウィズ・ドリュー』を観る前にチョイス!

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「ドリュー・バリモアとデートしたいがためにに奮闘する男のドキュメンタリー映画がやってきます。その名も『デート・ウィズ・ドリュー』。で、ドリュー・バリモアって誰やねん!なんてこと言っているアナタに観て欲しい、ドリューの魅力全開の2作品。」

『25年目のキス』・・・『デート・ウィズ・ドリュー』を観る前にチョイス!

かつてはゴールディ・ホーンそして近年ではメグ・ライアンが獲得していた「コメディの女王」の座に、ここ何年かはドリュー・バリモアがドッカと腰を下ろしている感があり。『ウェディング・シンガー』(1998)あたりから始まり、『2番目のキス』(2005)までの中でも、特に『25年目のキス』はドリューのキュートさが際立っていてオススメの作品。彼女は特に美人でもないけれどもとにかく表情がクルクル変わってそれがとても可愛い。コレは過去の二人を見ても必須の条件といえるでしょう。「夢見る夢子さん(←表現古っ!)」なベタベタな乙女チックを演じさせたらナンバー1!ハリウッド一ってことはつまり世界一っちゅーことやで!でも最近ドンドン太っているのが気になります・・・(汗)。
<作品データ> 監督:ラジャ・ゴスネル/出演:ドリュー・バリモア、デヴィッド・アークエット、ミッシェル・バルタン、リリー・ソビエスキー、ジョン・C・ライリー、ゲイリー・マーシャル、ジェシカ・アルバ他/1999年/アメリカ映画/107分


25年目のキス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006-01-13


『サンキュー・ボーイズ』・・・『デート・ウィズ・ドリュー』を観る前に!チョイス

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ドリュー・バリモアの演技の的確さを堪能できるのがこの作品だと思います。『チャリ・エン』もいいけどさ!彼女はこの作品で15歳で子供を産んでから、波乱万丈の人生を生き、20年後に子供が成人するまでを見事に演じ切ります。この中で彼女はなかなかうまく行かない人生の中で、夢を失わずにポジティブに立ち向かっていく主人公は、7歳の時『E.T.』で子役デビューしていきなり映画スターとなったのち、10代前半でアルコールとドラッグに溺れて厚生施設に入院することになった彼女の人生そのものでもあるわけで。実際の彼女もどん底まで落ちながら決して諦めることなくスクリーンに見事返り咲いて輝かしい現在がある。この物語は実話ですが、ドリューの人生とオーバーラップするところも、この映画の、そしてドリュー自身の魅力となっているのです。
<作品データ> 監督:ペニー・マーシャル/出演:ドリュー・バリモア、スティーヴ・ザーン、アダム・ガルシア、ブリタニー・マーフィ、ジェームズ・ウッズ他/2001年/アメリカ映画/131分
サンキュー、ボーイズ コレクターズ・エディション
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2004-08-04

『街の灯』・・・無償の愛に泣け!チョイス

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「愛に条件やらなんやらつけたらもうそれは「愛」じゃないよ!無償の愛なんてこの世にあるのか!そう叫びたいあなたに贈る2本!泣きましょう!」

『街の灯』・・・無償の愛に泣け!チョイス

チャップリンはいつも純粋で、でも少しシニカルで、なんだか淋しげ。彼は盲目の花売り娘に恋をするが、彼女をモノにしようとかそういうこと以上に、彼女の目を見えるようにしてあげたい!という一心でアレコレ手を尽くす。彼女の目が見えるようになったときが何を意味するのかなど考えもせず。そのあげく投獄されて、再び街で娘と出会う彼。そのときのふたりの表情の対比を見よ。娘が見えるようになったことを喜ぶチャップリン。同時に彼女に自分のみすぼらしい姿をさらさねばならない悲しみ。ハッピーエンドととらえるか逆に感じるかは観る人に任せるとして、これほど切ないエンディングはそうはない。年に一度は観て、ただ涙したいのです。


<作品データ>
監督:チャールズ・チャップリン/出演:チャールズ・チャップリン、ヴァージニア・チェリル、ハンク・マン、アルバート・オースチン、ヘンリー・バーグマン他/1931年/アメリカ映画/87分


街の灯 コレクターズ・エディション
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004-01-23


『異人たちとの夏』・・・無償の愛に泣け!チョイス

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『異人たちとの夏』・・・無償の愛に泣け!チョイス

キーワードは「今半のすき焼き」です。浅草にある名店です。中年といわれる年齢にに差し掛かった男が、自分が子供の頃に死んだはずの両親と出会う。今流行の「黄泉がえりもの」のハシリとも言える設定です。両親は死んだときの年齢のままなので当然今の自分より若い。だけどやっぱり親子は親子。親よりも歳を取ってしまっても親子なんです。先に逝ってしまった分尽くし切れなかった愛情をなんの迷いも無く注ぐ親たち。その歓びとありがたみをどう表わしていいのか分からない中年男。不器用な交流はやがて別れの時を迎えます。最後の晩に家族水入らずで食べるすき焼き。家族で囲む食卓はいつだって温かい。「ありがとう」の言葉が深く心に沁み込みます。大林節炸裂です。


<作品データ>
監督:大林宣彦/原作:山田太一/脚本:市川森一/出演:風間杜夫、片岡鶴太郎、秋吉久美子、長島敏行、名取裕子、笹野高史、ベンガル 他/1988年/日本映画/108分




『ダーティハリー』・・・ダークヒーロー万歳!チョイス

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TADOダークヒーロー万歳!チョイス

「ヒーローはダークな香りを身に纏っていてこそ人間くさくて魅力的!そんな“ダークヒーロー”たちにシビレよ!」



ダークヒーローというジャンルがある。正義のオーラに輝いてピカピカしているヒーローとは対照的に、負のオーラを全身に纏い、陰鬱とした顔をしながら敵を倒す。『バットマン』などはどちらかといえばダークヒーローの部類に分けられるだろう。『ダーティハリー』シリーズのハリー・キャラハン警部もそのひとり。彼の内面にあるのは激しい怒り。この世の悪を倒すためなら、自分が人の道を外れることすら厭わない。「まあまあ抑えて抑えて」と言いたくなっちゃうんですが、その「過剰ぶり」がダークヒーローの魅力でもありマス。そしていまや“おじいちゃん俳優”になったクリント・イーストウッドのカッコよさ。吹替はもちろん山田康雄でね♪


<作品データ>
監督:ドン・シーゲル/出演:クリント・イーストウッド、アンディ・ロビンソン、レニ・サントーニ、ハリー・ガーディノ、ジョセフ・ソマー他/1971年/アメリカ映画


ダーティハリー 特別版
ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006-10-06


『X-メン』・・・ダークヒーロー万歳!チョイス

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ダークヒーローが背負っている負の要素にはいろいろなものがあるが、『X-メン』で悪と闘う人々は、それぞれが特殊能力を持っているということが負の要素となっている。「特殊能力」を持っているということは、それを生かしていろんなことが出来るわけだから喜ばしいんだけど、「俺は他の人と違う・・・!」なんて悩みの種にもなるわけです。そんな悩み人の集まり。それが『X-メン』。で、またそこに付け込んでくる悪い奴らがいるわけで、それならその能力を使っちゃおう、使って悪をやっつけようということになる。ダークヒーローは得てして“孤独”なんだけど、とりあえず『X-メン』では仲間がいるので、チームプレイの妙技が見所でもあります。その点で日本の戦隊モノ特撮に近いんだけど、こういう荒唐無稽な特殊能力が出てきても幼稚に感じられないところが、アメコミ映画の強さだなあと思います。日本にも大人向けのダークヒーローが出てきて欲しいなあと思う今日この頃・・・。



監督:ブライアン・シンガー/出演:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、アンナ・パキン、ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・マースデン、ハリー・ベリー他/2000年/アメリカ映画/104分


X-MEN 1&2 DVDダブルパック
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2003-09-12


『東京物語』

TADO チョイス

TADOちょっぴり切ないチョイス

「我々はみんな老いる。美しくも切ない老いを生きよう。」


戦後の復興の中で崩壊していく日本的家族。それを老夫婦を主軸に象徴的に描いていく。時代の流れの中に取り残されて呆然と立ち尽くすふたり。その姿が痛々しい。だが同時に小津安二郎のカメラは彼らを限りなく美しく儚い存在として映し出す。ふたりのしぐさ、会話、そしてその存在そのものが、“正しい日本人の姿”とはなにかを我々に示唆してくれる。我々は皆やがて年老いていく存在だが、彼らのように美しく、やさしく、はかなく歳を重ねることができるだろうかと考えさせられるのです・・・。


<作品データ>
監督:小津安二郎/出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聰、三宅邦子、香川京子、東野英治郎 他/1953年/日本映画


『ハリーとトント』

TADO チョイス

老人と、唯一の友だちである猫のトントが突然家を失い、放浪の旅に出る。行く先々でハリー(とトント)は、自身の老い、友人の死、別れ、といったものと直面していく。だがそんな状況の中、この老人と猫がみじめったらしくならないのは、ハリーがこれまで生きてきた人生が、姿は表わさないけれども、どっしりと物語の中心に腰を据えているのではないかなと思いました。老いてなお自分の生き方を見失わずに旅を続けるハリーの姿に「そうさ、まだ終わりじゃない」と声をかけたくなりました。ビル・コンティの名曲も相まって本当に心から人生バンザイ!おじいちゃんバンザイ!と叫びたくなる映画です。


<作品データ>
監督:ポール・マザースキー/出演:アート・カーニー、エレン・バースティン、ラリー・ハグマン、チーフ・ダン・ジョージ、アーサー・ハニカット、ジェラルディン・フィッツジェラルド他/1974年/アメリカ映画

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